TEAM PROFILE
経理第3ブロック
グループ企業である株式会社ZOZOテクノロジーズの経理業務を中心に、海外子会社の経理も行う。東條さんは2020年2月に、第3ブロックのマネージャーに就任した。
エンゲージメント解析ツール「wevox」を活用し、“これからのマネジメント”を実践する人々にフィーチャーする「Next Management with wevox」。
今回は「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの経理第3ブロック長の東條竜哲さんに話を伺いました。wevoxのエンゲージメントスコアによって自身の“足りない点”に気付いた東條さん。すぐに実行したある改善施策は、チームの枠を超え経理部全体に広がる大きな輪に発展していきます。「社内で一番頼られるチームになりたい」と語る東條さんが実践するマネジメントに迫ります。
wevoxの第一印象:半信半疑から一変
―wevoxについて初めて知ったとき、どのように感じましたか?
その頃はまだマネージャーではなく、一般社員の立場でwevoxを使い始めたのですが、正直なところ「このサーベイで何が分かるんだろう」と半信半疑の思いを持っていました。自分が答えることで、組織にどのような影響があるのか、あまりイメージできなかったんです。しかし、マネージャーとなった今は「wevoxはチームを良くするために役立つツールだ」と納得できています。

―一般社員の立場とマネージャーの立場で、wevoxの捉え方が変わったんですね。
そうですね。感覚的には大きく変わりました。一般社員の頃とは違い、wevoxはマネジメントに直接的に影響するツールだという認識が生まれたんです。
wevoxで見つけたチームの課題::フィードバックや知識共有が不足
―なるほど。もう少し詳しく聞きたいです。
wevoxでは、9つのキードライバーに分類されたエンゲージメントスコアによってチーム状態が可視化されますよね。そのスコアが低いキードライバーというのが、見事に自分が苦手だと感じていたことと一致していたんです。つまり、自分のマネジメントで足りない部分が、しっかりそのままチームの状態に反映されて、wevoxによって可視化されていた。
―苦手なことというのは?
業務へのフィードバックや知識の共有といった点ですね。一般社員の頃は、自分の経理業務を完遂していれば良かったので、あまりそういったことを考えていなかったんです。でも、マネージャーになるということは、部下へのフィードバックや知識の共有が必要だし、そうやってチーム全体のスキルを上げていくのも大事な役割の1つ。wevoxによって、そうしたマネージャーとしての役割を認識できたのは大きな経験になりました。
課題解決のためのアクション:部全体へと広がった勉強会
―そうした課題を解決するために何かアクションを起こしましたか?
まず、フィードバックに関しては、部下が提出してきた経理関連の資料に記載してある数字について、自分はどう見て、どう判断したか、逐一伝えることを意識しています。経理の仕事において、数字をどう見るかは非常に重要ですし、人によって捉え方は違います。自分なりの視点を伝えることで、部下にも「ああ、そういう見方もあるのか」と、多角的な視点を持つきっかけになればいいな、と思っています。気を付けているのは、自分の視点を正解だと押し付けないこと。部下には「何を正しいとするかは各々で取捨選択していけばいい」と常々伝えています。
それから、知識の共有においては月1で経理の勉強会を始めました。会計基準や全般的な知識の共有を行なっています。
―素晴らしい取り組みですね。
最初は我々のブロックだけで開催していたんですけど、意外にも需要が多くて今は経理部全体に勉強会の輪が広がっています。事前に決められたテーマについて聞きたいことを集め、一つひとつ答えながら知識を共有していく形の勉強会です。
手前味噌ですが、私はずっと経理畑だったので、ある程度専門的な知識を持っている自負はあります。ただ、みんなはそこまで専門的な知識は興味ないだろうと思っていたんですけど、意外にもディープなことも聞いてきたりして(笑)。自分の刺激にもなるし、今後も続けていきたいですね。

―東條さんのチームではテレワーク開始後にスコアが上昇しています。何が要因だと考えていますか?
何か特別な施策を打ったということはなくて、結果的に上がっていたというのが正直な所感です。要因を考えてみると、経理の仕事は黙々と集中する時間も必要なのですが、そうした時間を在宅勤務だと取りやすいのでは、と推測しています。幸い弊社はペーパーレス化が以前から進んでいたので、業務上の支障もありませんでしたし、チームメンバーがみんな家で黙々と仕事することが性に合っていたのかもしれません。
とはいえ、テレワークは意識をしないとすぐにコミュニケーション不足に陥ります。ですので、私を含めて簡単に日報を書いて共有することを始めたり、週1の定例MTGで30分くらい雑談タイムを設けたりといったコミュニケーション上の工夫は行っています。
―どんな雑談をしているんですか?
他愛もないことですよ。「給付金いつ入るんだろね」とか(笑)。あと、私が大好きな野球の話もよくします。私はいつも雑談タイムのときは好きな野球チームのユニフォームを着るようにしているんですよ。20着以上あるので着回しているんですけど、私以外のメンバーは野球にあまり興味ないので、よくぽかんとしてますね(笑)。
wevoxがマネジメントに及ぼすメリット:マネージャーとしての課題が明確になる
―wevoxはマネジメントにどのようなメリットを生んでいますか?
先ほども話したように、自分のマネジメントにおいて苦手なことを認識できることが一番のメリットですね。マネージャーとして至らない点がチームの状態にも反映されて、それがエンゲージメントスコアとして可視化され、課題が明確になる。自分のだめなところを、部下から直接指摘されることってあまりないですから、貴重な声を届けてくれるツールだと思います。
課題が明確になれば、それをどう自分の仕事と結びつけて解決していくかを考えればいいだけです。実際、肌感覚ではありますが、エンゲージメントスコアが改善されると、チームの雰囲気もよくなるんです。だから、チーム状態を表す指標としてwevoxは信頼できるツールですし、今自分ができていないこと、これからやらなきゃいけないことを教えてくれるツールとして、これからも活用していきたいと思っています。
私にとってのwe are the team:社内で一番頼られる存在に
―ありがとうございます。最後に、東條さんが考える、理想のチームを教えてください。
「経理第3ブロックを、社内で一番頼られるブロックに」。これは、私がマネージャーに就く際にメンバーにも伝えたビジョンです。経理について、どうすればいいか分からない、誰に聞けばいいか分からないとなった人がまっさきに頼るブロックを目指したいんです。そのためには、チーム全体の知識の底上げも大事ですし、各々のメンバーが多角的な視点で数字を見られるようになることも大切です。
そうしてメンバーの実力が高くなればなるほど、頼られるチームになるので、理想のチーム像を目指してこれからも全員で挑戦し続けたいと思います。
