アドバイザー制度による戦略的な成長設計

Step1:成長設計の基本方針を決める

最初に、成長設計の基本方針を決めます。すでにあるクレドを使用したり、それをもとに新たな方針を決めてもいいでしょう。企業理念との整合性が取れているか、経営陣のコンセンサスのとり方(経営陣が作成する場合は、社員への納得感)などにも注意を払うとよいでしょう。基本方針があることで、各メンバーが作成する目標の方向性が揃いやすくなり、会社の成長へも繋げやすくなります。

Point1:FICC.incの基本方針の考え方

このACTIONを紹介してくれたFICCでは、「経営戦略/事業部戦略/チーム戦略」と「個人が興味のあるテーマ」を掛け合わせることを成長設計の基本方針としています。会社側の戦略だけでなく、個人の思いも重視ししている点が特徴的です。さらに、そこに個々人のロールなどを踏まえながら成長設計をしていきます。一方的に成長設計を提示するのではなく、個人の思いを成長意欲に結びつけようとしていることがわかります。このように、自分たちの会社あるいはチームは、メンバーにどのように成長してほしいかをしっかりと考え、基本方針として設定しましょう。

Step2:アドバイザーとのペアで個々の成長目標を設定する

メンバーとアドバイザーのペアを決め、1年間の成長目標を設定します。アドバイザーには経験豊富なメンバーをアサインし、目標が漠然としたり、欲張りになりすぎていないか、チェックをしてもらうことで的確な目標設定を実現します。

Point1:特にスキルの高い人へのヒヤリングを重視しましょう

このACTIONを紹介してくれたFICCでは、目標設定の話し合いを行う際に、「SMART」を基準に成長設計をしています。

Specific: 具体的であり、他に解釈の余地がない

Measurable:達成度の評価が本人も上司も可能である

Achievable: 1年という限られた時間の中で、達成可能な “チャレンジ”

Relevant: ケーパビリティ・職務等級・ビジョンに基づいた成長である

Time Bound: 四半期ごとを期限としたマイルストーンへのブレークダウン

“Achievable”では、達成可能な”目標”ではなくあえて“チャレンジ”と表現することで、ストレッチゴールを意識するようにしています。ストレッチゴールの設定はSMARTな成長設計に必要不可欠な要素。チャレンジのない成長設計も、欲張りすぎた成長設計もSMARTな成長設計ではないとしています。ネーミングにも工夫を取り入れ、覚えやすいものにするとより浸透しやすいでしょう。

Point2:成長設計の指標を基準に成長目標シートを作成すると効果的

FICCの場合、指標であるSMARTを基準に成長目標シートを作成しています。このように基本方針、成長目標シートが一貫していることで、企業と個人の成長を強く紐付けることができます。また、メンバー間の成長目標の方向性も揃うので、組織としての一体感や組織文化の醸成にも繋がります。

Step3:定期的に目標の進捗を話し合う場を設ける

1年間の間で定期的にアドバイザーとメンバーが目標の進捗について話し合う場を設けるとより効果的です。メンバーは目標達成に対する相談ができ、成長を実感しやすくモチベーションの維持にも繋がります。アドバイザーを同じプロジェクトにアサインすると、日頃から相談できるので、より効果的です。

明日からの行動に繋げるQUESTION

下記の問いを見て、回答を考えましょう。

Q.メンバーにどのように成長してほしいと思いますか?

Q.アドバイザーに任命したいメンバーはいますか?

→回答を考えたら、STEP1へGO!

Adviser

株式会社エフアイシーシー(FICC) 加田木智也さん

このACTIONは株式会社エフアイシーシー加田木智也さんの取り組みをもとに作成しました。

「1年という限られた時間のなかで、確実な成長を達成するためには、戦略的な成長設計は不可欠です。ぜひこのアドバイザー制度を活用して、個人と会社双方にとって満足度の高い1年が過ごせるようにしてください」