エンゲージメントが高いチーム(※)の秘訣を探る、DIO STORY。

今回は「新卒至上主義をぶち壊す」というミッションを掲げ、既卒・第二新卒の「新しい働き方」の創造に挑戦している株式会社UZUZ、初台オフィスのリーダーを務める前田 勇介さんにお話を伺いました。

※ エンゲージメント計測サーベイwevox(ウィボックス)にて測られたエンゲージメントスコアが81点以上(100点満点)のチーム。(wevoxにて計測されたエンゲージメントスコアの上位1%に当たる。)

 

目の前の小さな課題より将来の方向性を大事にしたい

– まず、前田さんのチームについて教えてください

弊社では既卒や第二新卒に特化した人材紹介事業をおこなっております。

その事業のなかで「UZUZカレッジ」という、求職者の方を対象とした大学のゼミのような研修型就活サポートを運営しており、その初台キャンパスを担当しているチームです。
チームメンバー全員が、既卒や第二新卒として入社しているので、個性豊かな経験をしており非常にキャラクターが濃いということや、平均年齢が若く26、7歳ということが特徴です。

– そのようなチームをマネジメントするにあたって前田さんが心がけていることはありますか

瑣末なことにとらわれるのではなく大局をとらえるということです。目の前の小さな課題はあまり気にせず、将来の方向性を見据えるようにしています。ですので、メンバーから「これをやってみたい」と言われたら、大きな問題になりそうでなければ否定することは一切なく、何でも承認するようにしています。ただ一方で、これは極端な例ですが、求職者の方の就職支援をしていく中で、もし仮にその人の人生を狂わせてしまうような手段や方向性であるときは躊躇なく指摘します。そのメリハリは非常に大事にしています。

また、一人ひとりに応じて接し方を工夫することです。世の中に全く同じ人間はいないので、一人ひとり成し遂げたいこともやりたいことも異なるはずです。そういったことを踏まえて、一人ひとりをきちんと理解し、尊重し、背中を押してあげるということがマネジメントをするということだと思っています。

コミュニケーションの時間を大切にする

– wevoxの中で人間関係のスコアが満点近い数値だったのですが、どのような取り組みをされているのでしょうか?

チームメンバーと多くの時間を共有することです。仕事中の雑談はもちろん、仕事終わりの飲み会も積極的に行います。目的は、一人ひとりの想いをきちんと理解することなので、プライベートな話もします。人によってはもちろん嫌がる場合もあるので、なるべく自分からさらけ出すようにしています。そうすることによって、「この人にはここまで話しても大丈夫なのか」と安心してもらえるので、日々自分の面白い自虐ネタを探していたりします(笑)

冒頭に、チームは若いメンバーで構成されているとお話ししましたが、わたしだけ年齢が高いんですよね。一般的には年齢が高いマネージャーというだけで、なんとなく「偉い人」という印象を持たれがちですが、仕事の成果を出す上で年齢は全く関係ありませんし、マネジメントは単なる役割にすぎないと考えています。ですので、一人ひとりを「下」に見るのではなく、あくまでも対等に、むしろ尊敬している仲間として日々接しています。

相手を本当に尊敬していることを伝えるために私は「すごい」「さすが」という2つの言葉を頻繁に使っています。もちろんうわべだけの言葉では全く意味がありませんが、これが私なりの信頼関係の築きかたですね。

– 承認・期待や支援行動というスコアも非常に高かったのですが、何か意識されていることはありますか。

守るべきものは自分ではなく、メンバーの成果・評価・成長であるということです。人間である以上、「尊敬されたい」「カッコよく思われたい」という感情も持っていると思っており私も過去はこういった感情を強く抱いていたタイプなのですが、今ではただのエゴだと思っています。

ですので自分の評価は気にせず、まずはメンバーの成果・評価・成長をフォローすることが最優先と考えています。具体的には、例え誰かが敵になったとしても、少なくとも自分だけは最後まで味方になってあげようという気持ちで接しています。

そのためにはやっぱりコミュニケーションが大事なんですよね。メンバーの本音を聞き出すのは非常に難しいのですが、言葉の心理を常に探っています。メンバーが発した言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、まず疑ってみるようにしています。これは本音なのか?裏はないのか?という自問自答を続けることによって、次第に微妙な変化に気付くようになります。

一人ひとりが独立してお互いを支え合っているチーム

– 理想のチーム像はありますか?

チームの中に司令塔がいるというよりは、メンバーの一人ひとりが独立してお互いを支え合っているチームが理想ですね。サッカーに例えると、臨機応変にフォワードが後ろに下がったりディフェンスが前に上がったりポジションを入れ替えることが頻繁にあると思います。そういったことをビジネスのチームでもつくっていきたいと考えています。

それを実現するには、自分自身を含め個々人のスキルを伸ばしていくことが必要です。現在弊社では主に人材紹介の事業をおこなっていますが、もし個々人が挑戦したい新規事業があるのであれば、それを全力でフォローしていきたいですね。キャリアアップの支援をすることによって、一人ひとりがプロフェッショナルとして責任をもって事業を推進していってもらえたらいいなと思います。

– 前田さん、ありがとうございました!

 

取材を終えて

 

取材の合間の雑談中、「究極的ですが、マネジメントって愛だと思うんですよ」と仰っていた前田さん。普段からメンバーを心から尊敬・信頼し、愛をもって接していることが、その一言で理解できたように思います。マネジメントに対する考え方は人によって様々ですが、今回の前田さんのお話は、非常にあたたかく、人間味あふれるインタビューでした。

人と人との信頼関係とは極めて定性的な概念ですが、エンゲージメントという指標を計測することで定量的に可視化することができます。今までの前田さんの思いやこだわりを反映したチームのエンゲージメントを定量化することで、組織改善のお役にたてていることを、非常に嬉しく思います。

今後も、一つでも多くのチームにご利用いただき組織改善に役立てていただくべく、引き続き精進してまいります!

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