
新入社員の研修の効果を最大化させるACTIONを紹介します。実際に対面でコミュニケーションを取れない分、新入社員は周りの先輩社員にわからないことを気軽に聞くことができません。テレワーク環境下で新入社員が置いてきぼりにならないように、オンラインでできるサポートを実行していきましょう。
Step1:オンライン補習を担当する社員をアサインする

まず最初に、新入社員の補習を担当する社員を決めます。補習の目的、意義を伝えた上で複数人をアサインしましょう。
Point1:新入社員と年齢の近い異なるタイプの社員を複数人アサインする
補習担当は、新入社員と年齢の近い若手社員をアサインしましょう。年齢が近いほうが、新入社員の緊張がほぐれ、より親密なコミュニケーションをとることができます。また新入社員との相性もあるので、異なるタイプの先輩社員をアサインしましょう。
Point2:補習担当の社員は研修の内容を理解しておく
補習を担当する社員は、新人研修の内容をあらかじめインプットしておきましょう。どのようなことを習っているかを知ることで、うまくサポートを行うことができます。
株式会社イーブックイニシアティブジャパンでは、補習を行う先輩社員は自分が新人の時に同じ研修を受けていたため、内容をある程度把握できているそうです。
Step2:研修での不明点を社内チャットで事前にコメントしておいてもらう

新入社員に研修の疑問点や質問を社内チャットにあらかじめ投稿しておいてもらいましょう。チャットに疑問点を投稿してもらうことで、補習でどういった内容を重点的に教えるべきか、事前に準備しておくことができます。また、チャット上で簡潔に解決できそうなものなら、補習に持ち込まずその場で答えても大丈夫です。
Point:「質問することは悪いことじゃない」ということをあらかじめ伝えておく
新入社員は、最初は質問をすることを遠慮するでしょう。最初の段階で「質問することは悪いことじゃない、むしろいいことである」と伝え、気兼ねなく質問できる雰囲気を事前に作っておきましょう。
Step3:二人一組でオンライン補習を実施

オンライン会議ツールを使って、補習を行います。研修後の新入社員を招待して、疑問点の解消や質問対応を行いましょう。二人一組で補習を行うことで、多くの新入社員に対応することができます。株式会社イーブックイニシアティブジャパンでは、Zoomをツールとして使っているそうです。
Point1:アイスブレイクを挟んで緊張をほぐす
慣れないオンライン会議ツールで、先輩社員と会話をする時、新入社員は緊張するものです。緊張を解き、コミュニケーションを活発化させるために、補習の前にアイスブレイクを行いましょう。
このACTIONを紹介してくれた株式会社イーブックイニシアティブジャパンでは、補習参加者で協力してハートの形を作るアクティビティを補習の前によく行なっているそうです。

アイスブレイクの様子
Point2:「これくらいわかるよね?」は絶対NG
新入社員から出てくる質問の中には、初歩的な内容のものもあるでしょう。そういう質問が出た時に「これくらいわかるよね?」というスタンスをとってしまうと、彼らは萎縮してしまいます。新入社員に寄り添い、丁寧に補習を進めていきましょう。
Point3:並行してチャットでコミュニケーションを取る
複数人のビデオ通話は、複数の会話が同時に行えません。質問を拾えない場合も出てくるので、教える側・教わる側双方が並行してチャットを活用するといいでしょう。理解度を「○△×」で逐一チャットで聞くと補習がスムーズに進みます。
明日からの行動に繋げるQUESTION
下記の問いを見て、回答を考えましょう。
Q.テレワークでの研修に対して、あなたの会社の新入社員はどのような不安を抱えているでしょうか。
Q.補習担当は誰をアサインしますか?異なるタイプの社員を複数人あげてください。
→回答を考えたら、STEP1へGO!
Adviser

株式会社イーブックイニシアティブジャパン
執行役員 コーポレート本部長 今井輝夫氏

株式会社イーブックイニシアティブジャパン
ebookjapan事業本部 開発グループ エンジニア 小林享生氏
このACTIONは株式会社イーブックイニシアティブジャパン今井輝夫氏と小林享生氏の取り組みをもとに作成しました。