月1回のwevox報告会でマネジメントに対する意識を高める

・wevoxの活用方法を知りたい
・エンゲージメントスコア対する興味喚起をしたい

LECTURER

合同会社DMM.com 田中裕子氏

2015年にデザイナーとして合同会社DMM.comに入社。
その後、2年半ほどアートディレクター・スクラムマスターなどの経験をした後、2018年に人事部へ大きくキャリアチェンジ。現在はデータドリブンな人事を目指して、エンゲージメントや研修効果の数値化・データ化を推進しながら、人材開発や組織課題の解決のための施策企画、実施などの業務に従事している。

概要

弊社では、規模の大きな事業部対して月に1回マネージャーを集めてwevoxのスコアを振り返る報告会を実施しています。1回の参加者は5人程度で、人事部からスコアの推移や考えられる課題点などを共有し、各マネージャーと対応策などを話し合う場にしています。

1回の報告会の時間は内容にもよりますが、30〜60分ぐらいです。

始めたきっかけ・背景

wevoxの導入を始めてから「スコアの結果をもっとうまく活用したい」という声がマネージャーから上がってきていました。その声に応えるために、スコアをベースに「どのようなマネジメントの課題が考えられるか」「それに対してどのような対応をすればいいのか」といった議論をする場を作ったのがきっかけです。

実施ポイント

1.最初は「なぜwevoxを使うのか?」という話から始める

最初の報告会では、いきなり課題の話をするのではなく、「なぜwevoxを使うのか?」というそもそもの話をしました。導入に対して納得感を生み出すとともに、マネージャー自信がスコアに対してどのように向き合えばいいのか、という姿勢について再認識してもらう場としたのです。2回目以降は具体的にスコアを見ながら、どのような課題があり、どうアクションすると良いか、という話をするようにしました。また合わせて前回のアクションについての進捗率を確認することでアクション実施の促進もできていたように感じています。

2.人事部はファシリテーターの役割に徹する

人事部はファシリテーターとして、スコアをもとにマネージャーに具体的な行動を起こしてもらうように議論を進める役割を担っています。そのために、事前に話し合いをする部署の仕事内容や近々の大きなイベント(大型の改善があった、組織変更があったなど)をなるべく把握し、スコアへの影響を自分なりに分析して、課題や改善案を話すようにしています。その際「その部署は何が原因で悩んでいるのか」を大きなくくりで考えるようにしています。

例えば「支援」の項目で改善が必要であれば、「組織変更があって人が足りてないのでは?」「大きなリニューアルを前に一時的に業務量が増えているのでは?」などチームの状況に応じて、大きな課題を提示し、議論を始めることで、細かな改善策をマネージャー自ら導き出せるようにしています。

3.低いスコアに対しては責めるのではなく、「どうしてでしょうか?」と理由を聞く

人事部による分析で課題の抽出が難しい場合もあります。その時は、スコアが低いことを責めるのではなく、「どうしてこのスコアが低いと思いますか?」と聞くことも大切です。手法に頼るのではなく、内省を促せるような質問を繰り返しながら寄り添うように会話をすることで、マネージャーが動き出せるようにフォローするのです。

4.目的はスコアを上げるのではなく、「マネジメントに興味を持ってもらう」こと

この報告会の目的はスコアを上げることではなりません。もちろん、結果としてスコアが上がることを望んではいますが、それを追い求めるのではなく「まずはマネージャー全員にマネジメントに興味を持ってもらう」ことを目的としています。

ビジネスに関わる数字への意識は高くても、マネジメントへの意識はそれほど高くない人も中にはいるでしょう。そういう人に対して、エンゲージメントスコア、という分かりやすい数値をもとに会話を繰り返すことで、次第にマネジメントの重要性や価値に気付いてもらいたいのです。その結果、この会自体をマネージャーが自発的にマネジメント施策を考え、実行してくれるための報告会という位置付けにしています。

スコアだけを追ってしまうと、上がったり下がったりに一喜一憂するだけで終わってしまう可能性もあります。長期的な目線で、マネジメントに能動的に取り組んでくれるマネージャーを増やすことを念頭に報告会を行うと良いと思います。

効果、成果

報告会の中で、人間関係に関するスコアが芳しくなかったマネージャーが「褒めてみる、ねぎらってみる」ことを意識して部下と接することで、スコアが改善された事例がありました。シンプルなことではありますが、人間関係に関する課題はちょっとした接し方、振る舞い方一つで改善されることがよくあります。

また、「1on1を始めてみようかな」とマネージャー自ら、マネジメント手法についても考えてくれるようにもなりました。

何かを解決しなければと思いがちですが、「しっかりと見ている、考えている」という姿勢を見せたり伝えたりするだけでも、意外な効果が出るなと感じられることも最近は多くなってきたように思います。

ABOUT COMPANY企業情報

合同会社DMM.com

主な事業:デジタルコンテンツ配信事業・通信販売事業・オンラインレンタル事業など
設立年月日:1999/11/17
従業員数:4200
(※2019年2月現在)

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