概要
弊社では年に一度、その一年間で一番自分にとって価値の高かった、頑張った仕事について文章(作品)にまとめ、全員で読み合い、投票を行う
「アゲデミー賞」
という社内コンテストを実施しています。
自分の成長を振り返り、普段何を頑張っているのか見えにくい同僚の努力や成長を理解することができる機会となっていて、弊社では社員全員が前向きに取り組んでいます。
始めたきっかけ・背景
活躍しているプレーヤーが転職してしまったとき、仕事を共有し残していく取り組みがなければ、その人が築き上げたやり方や伝説を残していくことは難しくなり、誰もやり方を盗むことはできなくなります。
それを克服し、世代が変わっても受け継いでいくために始まったのが「アゲデミー賞」です。
全員参加は会社規模によっては難しいかもしれませんが、部署ごとでも取り組んでいくことで会社の財産として残していく文化が根付いていきます。
実施ポイント
実際に、全員が文章を書き、全員分集めて読み合うという作業は日々の業務もある中大変なことではあります。そこで実施を実現可能にするポイントを紹介します。
①文字数は多すぎず、少なすぎず
以前までは4,000字以上が条件でしたが、時間の確保も難しいということで全員提出のためにも2,000字以上に変更しました。しかし、文字数を減らしすぎてはその人自身のストーリーが伝わりづらくなるので、多すぎず、少なすぎずがポイントです。
②テーマを事前に上長と擦り合わせる
テーマを上長とすり合わせることで、冷静に振り返ることができ、クオリティの担保に繋がります。
③リマインドには工夫を加える
この企画は全員参加が肝ともいえるので、リマインドが重要です。積極的に筆を執ってもらうために、テーマ設定のためのエッセンスや過去の作品を読みどころ付きで紹介することでひと手間加えたリマインドをすることができます。
④表彰を行う
全員分の作品を公開し投票を行ったら、表彰を行います。全社集会などのタイミングと合わせて表彰することで改めて共有することができ、社内一体で財産の共有と成長を考えることができます。
効果・成果
「自分の成長を実感する」
1年間の自分の仕事を振り返り文章にすることで、自分がどう成長したのか、改めて考えることができます。
そして、これからも大事にしていきたいことや来期はどう成長していきたいかを考えるきっかけになります。
「同僚の仕事を知る」
同僚が壁にぶつかったときにどう乗り越えたのか、どんな工夫をしたのか知ることで自分の仕事にも生かすことができます。
「後輩に伝えられる揚羽の伝説を作る」
これから入ってくる後輩たちに仕事の取り組み方に対する会社の文化・風土、その会社が成長するに至った伝説の仕事を知ってもらうことができます。
また、「この先輩みたいな伝説を残したい!」と新人社員のモチベーションとなることにも繋がります。
自分を知る→同僚を知る→後輩に繋げる→会社の財産になる→会社の成長に繋がるという良いサイクルを生み出し、弊社ではよい恒例行事となっています。