概要
弊社には、行動指針が29あり、それらを総称して「羅針盤」と呼んでいます。
それぞれの項目について、詳しい解説と、実際の業務に対応した『イマイチな行動例』と『理想的な行動例』が書かれており、社員が定期的に振り返ることが出来るようにまとめています。
始めたきっかけ・背景
羅針盤を作成した背景は、二点あります。
一点目は、社員に行動指針を自分事として捉えてもらうためです。
一般的に、行動指針は抽象的な言葉で表現されることが多く、その結果として、社員が「その意味を理解し、日々意識する」までには至らないケースがあります。弊社では、社員一人ひとりが行動指針を明確に意識し、日々の業務で体現してもらいたいと考えました。
二点目は、社員それぞれの判断基準、価値基準を統一するためです。弊社には、様々なバックグラウンドをもつ社員がいます。
職種も業務も多種多様であるため、円滑に仕事を進めるには、最終的な拠り所となる明確な指針が、社員各自に浸透している状態が不可欠であると考えました。
実施ポイント
全社に浸透させるべく、大きく3つの取り組みを行っています。
- 入社時羅針盤エピソード提出
入社時に、羅針盤それぞれの項目の『イマイチな行動例』と『理想的な行動例』の部分を空欄にしたものに、自身の体験エピソードを書いてもらい、上長がフィードバックすることで内容を正しく理解してもらっています。 - 朝会
毎週月曜日の朝会で、あらかじめ指定された羅針盤の項目について、選ばれた4人の社員が自身のエピソードを皆の前で話します。
話す側にとっては、改めて言語化し話す作業を通じて、自分事に捉えることに繋がりますし、聞く側にとっては、同僚のエピソードを参考に、自身の日々の行動が羅針盤に沿っているかを振り返ることに繋がると考えています。 - 羅針盤カレンダー
羅針盤29項目を日めくりカレンダーにしました。社員一人ひとりに配り、トイレにも置くことで、一ヶ月で全てに目を通せるようにしています。
効果、成果
日々の会話の中で、羅針盤の言葉を使用する場面が増えてきました。
例えば、上司が部下を指導する場面、プロパー社員と中途社員が仕事をする場面などです。
互いの認識にズレが生じる場面でも、羅針盤の言葉に立ち返ることで、仕事を円滑に進めることが出来ています。
羅針盤が少しずつ浸透することで、社員が行動指針を自分事に捉えるようになったり、各自の判断・価値基準が統一されつつあるなど、弊社では少しずつ成果が見られるようになっています。