行動指針浸透のコツは「覚えやすさ」と「継続的な進化」

「行動指針の浸透」がミッションの1つだけど、何をすればいいか分からない…という人は多いはず。価値基準(行動指針)の社内浸透率が99%を誇るfreeeは、どのような工夫をしているのでしょうか?

LECTURER

freee株式会社 メンバーサクセスチーム 西村尚久氏

早稲田大学理工学部情報学科卒(Computer Science)。外資IT企業に技術コンサルタントとして入社。ミッションクリティカルな大規模データ基盤システムのパフォーマンスチューニングや運用支援などを経験。その後組織開発・組織変革を目的としたコーチング・ファームに40名程度のタイミングで参画。リーダーシップに関するコーチングに加え、インフラ整備、研究所の立上げ、海外拠点のビジネス開発・グローバル人事等様々に経験し、2017年からfreee。組織調査から幹部育成まで組織開発機能全般の立上げに従事。

freeeでは、行動指針として、5つの価値基準を設定しています。いずれも、意識的にキャッチーで覚えやすい言葉にしています。

当初、設定した価値基準は今とは違う文章だったのですが、あまり浸透しませんでした。原因は、文章が長すぎたからです。例えば、「提供価値」に関する基準を以前は、「ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えることをする」と表現していました。確かに、これだと覚えておくことが難しいですし、どこが大切なのかが分かりづらいですよね。そこで、「本質的(マジ)で価値ある=マジ価値」とキャッチフレーズのようにして、覚えやすく、要点をつかみやすく改善したのです。

また、価値基準の継続的な進化を目的とした「価値基準委員会」を組織しています。この委員会はとても効果的な活動をしていて、アンケートで価値基準の浸透率99%という結果をコンスタントに出しているんです。そんな委員会の、取組事例を3つご紹介します。

①トイレに価値基準を訴求するポスターの掲示
トイレに貼るポスターは「Resource じゃない、RESOU(リソー)から考えろ。」といった印象的なコピーと写真で構成。常に価値基準をインプットするとともに、日常会話でも使われやすいよう工夫されたポスターです。
②新たな価値基準についてのディスカッション
全社合宿で、「新しい価値基準をつくるとしたら?」とみんなでディスカッションをしました。複数のメンバーから共通の価値基準が出てくるので、メンバーが会社にどのような課題を感じているかが明らかになります。
③価値基準1on1の実施
1on1を行い、「どの価値基準が好きか」「こういうのは嫌だ」、といった意見をエピソードも交えながら話してもらう施策です。そこで出た意見は全社に共有して、参考にしています。気を付けているのは、個々人の価値観や役割などから生じる、価値基準への細かい解釈の違いを問題視しないことです。メンバーの価値基準に対する考えは最大限尊重し、細かい解釈の違いを解消する必要があれば、対話を通じて時間をかけて行うことが大事です。

このような価値基準委員会の継続的な活動によって、価値基準の高い浸透率が維持されています。

※本記事は、人事交流会イベント「HR Session」での講演をもとに制作しています。

ABOUT COMPANY企業情報

freee株式会社

主な事業: 主な事業: 「クラウド会計ソフト freee (フリー)」、「人事労務 freee」、「会社設立 freee」、「開業 freee」などの開発・運営
設立年月日: 2012年07月
従業員数: 450名
平均年齢: 32.0歳
(※2018年2月26日現在)

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