書籍を使ったワークショップで議論の活性化を促す

・会議で発言をする人を増やしたい
・メンバーにマネジメントの視点を得てほしい
・心理的安全性を高めたい

LECTURER

株式会社おかん EXチーム(Employee experience)・カスタマーサクセスセンター責任者・新規事業企画グループ 前田雄太氏

1986年生まれ。大学を卒業後、新卒として「株式会社ワークスアプリケーションズ」に入社。品質保証部門としてマネージャーを経て、「小さな組織で社会にもっと早いサイクルでインパクトを与えたい」ということで、2018年1月から株式会社おかん入社。

おかんでは活発な議論を生み出すために、『貴方のチームは機能していますか?』(翔泳社)という組織マネジメントに関する書籍を読んで、感想を言い合うワークショップを行っています。

このワークショップを行うことで、心理的安全性が高まり、自分の意見を発言しやすい状況を作ることが狙いです。

やり方は簡単。まず、参加者にこの書籍を読んでもらいます。そして、この書籍の中で指摘されている、組織がワークしなくなる5つの原因「『信頼の欠如』『衝突への恐怖』『責任感の不足』『説明責任の回避』『結果への無関心』」について、自分たちの会社の中では、これらの問題が起きていないか、自分はそういったマインドに囚われていないか話し合うだけです。資料を用意する必要はありませんし、結論を出す必要もありません。それぞれの意見を出し合い、話し合うことが最大の目的です。

ワークショップを行う際は、話し合いがしやすいように、5〜6人程度の少人数で行うことをオススメします。チームの中には1人か2人、このワークショップを経験したことがある人を交えて、ファシリテーターを勤めてもらいましょう。

このワークショップで重要なのは、他の参加メンバーと意見が違ったとしても受容することです。「僕は違うと思ったけれど、あなたの意見にも納得できた」という経験をすることが何より大事です。そうした経験をすることで、その後の議論でメンバー同士の「健全な衝突」を生み出すことができます。

それから、この書籍に挙げられている5つの原因を深く理解することで、チームの状態を客観的に観察できるようになります。これは、メンバーにマネジメントの視点を手に入れてもらうという大きなメリットにもつながるんです。

おかんでは、新しいメンバーが入って1カ月程度経ったタイミングで必ずこのワークショップを行っていますので、メンバーは全員このワークショップを経験しています。その成果もあってか、一度30人近い社員全員で組織体制について話し合ったとき、難しい議題にも関わらず非常に活発な議論が行われました。

このワークショップを行い、意見が相違しても問題ない、という心理的安全性があったからだと考えています。