1on1で価値観ワークを行い、方向性を振り返る

【このアクションはこんな人にオススメ】
・1on1を効果的に行いたい
・やりがいや将来の目標を見失ったメンバーのケアをしたい
・メンバーが何に価値観を抱いているか知りたい

LECTURER

レバレジーズキャリア株式会社 介護事業部 人材紹介グループ リーダー 井本敬三氏

大学卒業後、某通信系会社に入社。営業職にて3年従事、その後法人営業部隊のマネージャーを経験。現場で培った営業力とマネジメント経験を活かせる環境を求め、レバレジーズへ中途入社。現在は介護事業部でリーダーとして紹介チームの立ち上げからアサイン。スタートアップから成長期に突入し、チームマネジメント、数値管理、分析、育成と多彩なタスクをこなす毎日を送る。

1on1行うときに私が特に重視しているのは、メンバーが「今、何に対して困っているか」を聞き出すことです。悩みを放置していると、仕事上でブレーキになったり、トラブルの元になったりします。そこで、早いうちから悩みを把握して、解消する方向に手を打つのです。1on1で継続的にヒアリングをして、性格や好みなどをキャッチしておくと、「おそらく彼(彼女)が困っているのはこれだろう」ということがつかめるようになってきます。

特に解決が難しいのが「やりがいが見つからない」「今、何を目指しているのか、将来、自分は何になりたいかといったことが分からない」など「will(意思)」が定まらない人です。言ってみれば、仕事や人生の動機を見失ってしまっている人、と言っていいでしょう。実際、こういうタイプは多いです。

そうした人に対して、最も効果的だったのは、「価値観ワーク」でした。価値観ワークとは、「挑戦」や「富」などの16項目の価値観を示して、「この中のどれを大事にしたいですか。選んでみましょう」と考えてもらうワークです。

「将来何をしたいですか?」という質問には答えられなくても、「どんな人になりたいですか?」「どういうふうに生きていきたいですか?」「あなたは何に幸せを感じますか?」といった具体的な質問を投げかけると、たいてい答えを返してくれるものなのです。

現在のことではなくとも、将来、5年後、10年後にこういうふうに生きたいとか、自分はこれが高まったら幸せになれるとか、そういうことが具体的にイメージできるようになっていきます

より実効性を上げるための「コツ」もあります。それは、私自身がまず目の前でやってみることです。「僕の場合は、成長欲、報酬や評価、家族からの尊敬、そして、社会貢献ややりがい。これらが高まると幸せに感じるので、そこを高める人生を歩んでいきたいと考えている」というように、まず自分から公開して、その後、相手にも考えてもらいます。やってみると結構すっきりするメンバーが多いですね。

このワークは30分くらいで終わるので、1on1の時間内で組み込んでいます。また、このときにメンバーから出てきた発言は、すべて私が記録に残しており、次回以降の1on1の際に見返せるようにしています。