「社長の発言は10%」というルールで行う社長との交流会

経営陣と社員のコミュニケーションが希薄になると、どうしても信頼の低下につながってしまいます。株式会社ミナジンでは、経営陣への信頼を向上するために、社長と交流する場を全社的に設けています。

LECTURER

株式会社ミナジン 取締役 経営戦略本部長 野崎友邦氏

慶應義塾大大学卒業後、株式会社京都銀行に入行し、約10年間、法人融資営業、新規顧客開拓を中心にを行う。その後、株式会社ミナジン入社。人材サービス営業部マネージャー、営業部部長、管理部部長などを歴任した後、取締役就任。現在は経営戦略部長を兼任し、HRクラウドシステム部門、顧問サービス部門の事業部統括を行い、システムと人事のプロとを組み合わせたサービスの構築、事業提携などを推進している。

ミナジンでは、経営陣と社員がゆっくりコミュニケーションが取れるように「社長の会」を始めました。おいしいご飯とお酒を交えて、直接社長と交流する場です。毎回色々な部署から5名前後の社員を集めて開催しています。

「社長の会」は、wevoxでのスコアが低かった「理念・戦略・事業」の1要素のである「経営陣への信頼」を高めるための施策です。経営陣の信頼を高めるためには「社長が社員に伝える」だけではなく「社員がどんな仕事をどんな気持ちでしているか社長に伝える」ことも大切です。どんな人間関係においても、立派なこと、正しいことを言う人より自分の話を聞く人、理解してくれる人のことをより信頼すると思います。

実施にあたって、なぜ「社長の会」を行うのか、スコアを提示したうえで目的と意図を全社集会で説明しました。「経営陣への信頼」が低い状態で、何の脈絡もなく「社長と飲みましょう」と言っても、ネガティブな反応が出てくるでしょう。しかし「『経営陣への信頼』スコアを上げるための取り組みなんですよ」と、組織課題として伝えたことで社員からのネガティブな反応は起きませんでした

また、「社長の会」では、"社長の発言量は10%まで”というルールを設けています。このルールは「経営陣の信頼」という重くなりがちなテーマを少しでも柔らかくするためのユーモアとして設定しました。それから「経営陣の問題として認識していますよ」というメッセージも込められているので、社員がよりこの施策を受け入れやすくなったのでは、と感じています。

社長は「喋りたいのに喋れない」状態ですので、初回は慣れなかったみたいですね(笑)。社長は普段からもっと気軽に社員と交流したいと思ってはいるものの、なかなか機会がありませんでした。改めて「社長の会」を設定したことによって、社長としても「距離を感じて、特定の社員としか会話していなかったな」と思ったみたいです。

結果的に社員のほとんどが参加してくれましたし、社長へ自分の意見を伝えることもできたようです。「経営陣への信頼」のスコアもなだらかに上がり続けています

今後も「社長の会」は定期的に行っていきたいと思っていますが、私が仕切ってしまわないように心がけています。強制感で行動するのではなく、社員自ら「Do It Ourselves」精神で運営していけるのが理想ですね。